NECの全てを変える 起爆剤を。 シリコンバレーに、 グローバルに。 世界を席巻するビジネスを 次々起ち上げる。
PROFILE
菊地 良太
ビジネスイノベーションユニット
コーポレートインキュベーション本部
2015年入社
商学部卒
PROFILE
菊地 良太
ビジネスイノベーションユニット
コーポレートインキュベーション本部
2015年入社
商学部卒

NECを飛び出し5年。
元上司から、突然の連絡。

実は過去に一度、NECを退職しています。新卒でNECに入社し、金融業界向けのソリューション企画と営業に5年ほど携わりました。あるメガバンクのお客様に新たなソリューションを導入するプロジェクトでのこと。外資系コンサルティングファームと協業する機会があり、彼らのビジネススキルの高さに衝撃を受けたのです。そのとき「こんなスキルは日本の伝統的なメーカーの営業で身につけるのは難しい」と強く感じ、一念発起してその外資系のコンサルティング会社へ転職。金融機関のM&Aや業務変革などに関わり有意義な経験を積みましたが、次第にやはり自ら事業を創りたいという思いが募っていきました。そして、新事業の立ち上げ人材を募っていた日系のメーカーに再び転職。3年ほど経った頃、突然NEC時代の上司であった執行役員からメッセージが届きました。NECにグローバルで新規事業を開発する部門に就くので、そこに参加しないかという内容でした。

世界を相手に本気で挑む。
復帰を決意させた、NECの本気。

当時は2010年代の半ば頃で、NECの業績は落ち込み、先行きが危ぶまれていました。私自身、NECに戻ることなどまったく考えていなかったのですが、その執行役員に話を聞くうち「危機的状況だからこそ、新しい挑戦をして変わらなければならない」という会社の意思を強く感じました。私はかねてから、NECの技術力は非常に高いものの、それを事業化する力が欠けていると思っていました。そんなNECが本気で新事業に挑戦しようとしている。きっといま参画すれば、私が培ってきた事業開発のノウハウとNECの技術をかけあわせて、新しいビジネスを創り出せる大きなチャンスがある。また、実は私はグローバルでの経験が少なく、そこにコンプレックスを抱えていました。ここで世界を相手にしたビジネスに挑むことで、自分自身もさらに成長できる。尊敬する執行役員とまた一緒に仕事ができるのも楽しみでしたし、いろんな期待をもってNECへの復帰を決意しました。

農作物を育てるAIとIoT。
実らなかったアメリカン・ドリーム。

再入社後、新規事業開発を担うことになった私に与えられたテーマは「農業」。農業×ITで新しいサービスを生み出すべく社内をリサーチしました。農作物の生育データをIoTで収集し、AIで分析して適切な営農をアドバイスするような技術を研究していたチームがあり、この技術は期待できそうだと直感。そこで国内の大手食品メーカーと手を組み、その企業が運営している海外の農場で検証したところ、かなりの成果が見込まれました。「農業大国アメリカで事業化しよう」と次の一手に打って出たのです。私自身も出張ベースで検証を行い手ごたえを得たので米国に赴任し、シリコンバレーを拠点に現地の農家を巻き込んで実証実験を進めていました。しかし、やはり相手は自然。農業には予期せぬ要素が多く、結果的には実証実験は失敗してしまいました。その時はとてもショックだったのですが、私はこの挑戦で私は多くのことを学びました。そして、この貴重な経験をNECに還元し、いままでにない形での新規事業開発を図りたいと考えたのです。

起爆剤「NEC X」を
シリコンバレーで立ち上げ。

シリコンバレーはとてもオープンな風土でした。仮説検証や実証実験を進めている時、社外のいろんな専門家と関わりましたが、何か相談を持ちかけるとみな前向きに支援してくれた。街全体が「面白いことをやろう」という同じ志を持つチームのよう。だからこそベンチャーが育ち、次々と新事業が生まれていくのだなと感じました。ならば、その仲間にNECも入れてもらおう。シリコンバレーの優秀な起業家たちの力を借り、NECの技術を使ってもらってスピーディーに新事業を立ち上げていく。そんなエコシステムを作るべきだと本社に提案し、2018年に「NEC X」という新会社をシリコンバレーで立ち上げました。かつてのNECは、社外とコラボレーションするのが苦手で、せっかく優れた技術を開発してもマネタイズするのもうまくいかない。この新会社が起爆剤となり、そうした社風も変えていきたい。スタートアップエコシステムを築き、NECから世界を席巻するような新ビジネスを生み出したいと思っています。

2006年

金融業界向けのソリューション営業

新卒でNECに入社後、金融業界向けのSI営業を担当。新規の顧客開拓に力を注ぎ、新しいソリューションを企画して、これまで取引がほとんどなかったメガフィナンシャルグループへの導入を果たしました。

2011年年

外資系の戦略コンサルティングファームに転職

コンサルティングやファシリテーション、プロジェクトマネジメントなどの高度なスキルを身につけたいと外資系のコンサルティングファームに転職。厳しい競争環境の中で鍛えられました。

2013年

日系大手メーカーに転職

事業会社で「How」ではなく「What」を軸に働きたいと考え、日系の大手メーカーへ。当時その企業が進めていたシステムソリューションの新規事業立ち上げに関わりました。

2015年

NECに再入社。新規事業開発を担当

NEC時代のかつての上司から「グローバルなスケールで新しいビジネスを創らないか」と声をかけられて復帰を決意。新たに発足したビジネスイノベーション統括ユニットに参画。事業開発プロセスのデザインと農業領域での事業開発を推進しました。

2016年

米国シリコンバレー駐在

IoTとAIを駆使した農業領域での新サービスを企画し、アメリカで事業化を行うために米国に赴任。シリコンバレーに身を置き、現地の関係者を巻き込んで実証実験等のプロジェクトを推進。また、そこで得た経験と、シリコンバレーのローカルエコシステムに感銘を受けたことから、現地で新会社「NEC X」を設立しました。

2019年

グローバルでの新規事業開発を推進

日米をはじめとしたスタートアップエコシステムを活用した新しいビジネスを生まれるグローバルな仕組みを構築しようとしています。同時に、日本で事業開発チームを率いてゼロイチの事業開発を推進しています。

現在

  • Q:現在のお仕事内容の概要

    A:グローバルで次代のNECの新しい柱となるビジネスを生み出すことがミッションです。シリコンバレー以外にもアジアや欧州の拠点とも連携して事業開発を進めています。

  • Q:現在のお仕事のやりがい

    A:近年のNECは受託型ビジネスが主流でした。でもいまは変わりつつあり、農業市場を開拓する時も「自分たちで農業をやるという選択肢もある」という発想になっていた。それが面白いですね。

  • Q:現在のお仕事の成功体験

    A:「NEC X」ではすでにシリコンバレーの連続起業家の方と契約を結び、NECと連携してイノベーションを起こそうとしています。こうした事例をさらに増やしていきたいです。

  • Q:現在のお仕事の難しい点

    A:いま私が挑んでいるのは、これまでNECが経験したことのない未知の領域です。何が正解かわからない問題に立ち向かうのは難しい。でもそこに私はいまとても魅せられています。

8:30

北米とテレカン

現地で進めている事業開発プロジェクトについての進捗定例会。現地の連続起業家が中心となって進めている仮説検証活動を把握して次のアクションを議論。前向き、外向きな彼らの活動内容に手ごたえを感じています。

10:00

シンガポールとテレカン

シンガポールの研究開発拠点と現地でどのようにして事業開発を進めていくかを議論。シリコンバレーでの経験をベースに、プロセスや方法論について助言を行うことが多いです。

12:00

昼食

昼食

13:30

日本の事業開発チームのミーティング

チームメンバーの事業開発プロジェクトの進捗を共有し、コーチングや様々なテーマディスカッションを実施。仮説検証の経過とそこでの学びを知ることは自身にとってもとてもためになります。

14:30

事業開発プロジェクトの推進

自身の事業開発プロジェクトの仮説検証のためにオフィスの外に出て顧客候補やパートナーにインタビュー。仮説は間違っているという前提のもと、打ちのめされることも多いですが、それをスピーディーに実行していく過程自体を楽しんでいます。

17:00

インドとテレカン

自身の事業開発プロジェクトではMVP(ミニマムバイアブルプロダクト)の開発をインドに委託しており、そのアジャイル開発の工程やデモの品質確認をしてダイレクションをしています。

18:00

退社

密度の濃い一日を終え、明日のスケジュールとタスクを確認して帰宅。夜遅く残らないことをモットーにしていて、仕事はマラソンだという意識で過ごしています。

いま5歳の娘がいます。週末は家族と過ごす時間を大切にしていますね。シリコンバレーで暮らして感じたのは、こちらの人たちは子どもと過ごすことを何より大事にしていてとても素敵だなと感じています。みなさんとても幸せそうでしたし、私も感化されて、家族との時間を大切にしています。