NEC Orchestrating a brighter world

2017.8.1 2018年度新卒採用の募集を終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

マイページ
多彩な検知技術で、市内をくまなく監視

ティグレ市からNECが求められたのは、市内の監視システムのインテリジェント化だった。これまで人の目視でモニターを確認していた街中の監視業務を、一部自動化することによって、人手では見逃しがちな事件や事故を検知し、未然に防ぐためだ。同時にNECでも、社内の優れた技術を活かし、そうした分野を高めていくビジョンがあったため、市の要望に対応すべく、提案していくことになったのだ。
プロジェクトマネジャーとして本案件を仕切ったのが、グローバルセーフティ部に籍を置き、主にNECの映像監視ソリューションを海外に広める役割を担う森部だった。
「ティグレ市とは長くお付き合いをしており、NECが提供する技術に対して信頼をいただいていました。今回のプロジェクトは、実証実験を行いながら、最適なシステムをともにつくり上げていった案件です」
市内には810台のカメラが設置され24時間365日、映像監視のシステムが稼働している。導入された技術は、主に5種類。致命傷を負いかねないバイク事故について、その被害を低減させるための「ノーヘルメット検知」。ひったくりの防止に活用される「バイクの二人乗り検知」。犯罪者のチェックや家出捜索に用いられる「顔認証」。麻薬取引を検挙するための「行動検知」。盗難車両を特定する「ナンバープレート認証」。NECの先進技術が、起こり得る犯罪の抑止と防止、さらには犯罪者の検挙に多大な効果を発揮している。

プロジェクトを遂行する上で、最大の障害となったのが、国民性や文化の相違から来るミスコミュニケーションだった。社交的な性格の森部は、異文化にも柔軟に対応できる方だと自負しているが、それでも齟齬は生じる。例を挙げれば、知識のある技術者の利用を想定する日本側と、誰もが容易に使いこなせることを前提としているアルゼンチンでは、製品に求める性能や機能のプライオリティに大きな違いがあった。
また要件定義の段階では誤解がもとで日本側が把握できていなかった要求仕様について、開発後の検証時に現地法人から指摘されるという事態も起こった。対処としては、テレビ会議で概要を把握し、対面でのミーティングによって議論を重ね、応えられる要望には応えつつも、その場での使用感だけではなく、長期的な活用も見据えた機能の重要性を訴えるなど、相手に利のある提案を交えて着地点を探っていった。
また精度と使い勝手のバランスについても、頻繁に議題に挙がった。一言で「監視システム」と述べても、提案した技術でそれぞれ特性が異なる。プラットフォームからの人の転落を検知するような場合は、人命に関わるために何よりも精度が優先される。一方で麻薬取引の検挙を想定するのであれば、その頻度や特性を考えても、精度だけを優先すべきではなくなってくる。実際にどのように使われるのか検証を繰り返した。

妥協なき改善のために、運用をサポート

今回のプロジェクトを通して森部は、自身がより粘り強くなったと実感している。これまでのマネジメントでは、契約内容に従ったトレードオフの交渉が主だった。Aについては要求に従う代わりに、Bについてはこちらの要望を汲んでくださいというやり方だ。しかし彼は異なるやり方があることに気がついた。まずプロジェクトに関わる者同士が互いの要望を深く語り合うことで、課題の本質が見えてくる。それを共有すれば、誰もが“妥協”ではなく“納得”を得られるのだ。
「粘り強いコミュニケーションを続けていくことで、ドライではない合意を得られたのは、大きな収穫でした」
クライアントのもとで生の声を地道に拾いながら、それをプロジェクトとして形にしていく経験は、森部のスキルに好影響を与えた。説明の仕方一つとっても変化があり、お客さまや生活者に対してどのようなメリットがあるかを、実績を根拠に実例を交えながら具体性をもって語ることができるようになった。
「顔認証など世界一の精度を誇る技術を含め、NECが提供したソリューションを行政トップが各媒体を通じて大々的に喧伝してくれています。それが犯罪の抑止にもつながっている。成果が出ていることは自信になりますね」
今後は、中近東をはじめとした世界各地への展開を見据えているという。実績を自信に、今後も森部はコスモポリタンとしてのキャリアを歩んでいく。

プロジェクトスケジュール

プロジェクトスケジュール

NECの群衆行動解析技術

NECの群衆行動解析技術

プロジェクトの真実

  • 安全

    世界初の群衆行動解析技術を用いた総合防災システム

    詳細はこちら
  • 安心

    アルゼンチン・ティグレ市の街中監視システム

    詳細はこちら
  • 効率

    インドの物流を高度化する物流可視化ソリューション

    詳細はこちら
  • 公平

    日本とアジア諸国を結ぶ光海底ケーブルプロジェクト「SJC」

    詳細はこちら
プロジェクトの真実 安全 世界初の群衆行動解析技術を用いた総合防災システム

先進の監視技術で犯罪を抑止し、
住人も旅行者も安心できる観光都市へ。

観光客の来訪で、週末は平日の3倍に人口が膨れ上がる、アルゼンチンのティグレ市。1990年代から、ミュージアム、テーマパーク、カジノ、 美しい自然、地元料理など、豊かな観光資源によって発展を遂げてきた。街の成長に伴い求められたのは、治安向上のための監視システムだ。NECのビデオ解析ソリューションが、犯罪の危険から街を守る。

MISSION

多彩な検知技術で、市内をくまなく監視

ティグレ市からNECが求められたのは、市内の監視システムのインテリジェント化だった。これまで人の目視でモニターを確認していた街中の監視業務を、一部自動化することによって、人手では見逃しがちな事件や事故を検知し、未然に防ぐためだ。同時にNECでも、社内の優れた技術を活かし、そうした分野を高めていくビジョンがあったため、市の要望に対応すべく、提案していくことになったのだ。
プロジェクトマネジャーとして本案件を仕切ったのが、グローバルセーフティ部に籍を置き、主にNECの映像監視ソリューションを海外に広める役割を担う森部だった。
「ティグレ市とは長くお付き合いをしており、NECが提供する技術に対して信頼をいただいていました。今回のプロジェクトは、実証実験を行いながら、最適なシステムをともにつくり上げていった案件です」
市内には810台のカメラが設置され24時間365日、映像監視のシステムが稼働している。導入された技術は、主に5種類。致命傷を負いかねないバイク事故について、その被害を低減させるための「ノーヘルメット検知」。ひったくりの防止に活用される「バイクの二人乗り検知」。犯罪者のチェックや家出捜索に用いられる「顔認証」。麻薬取引を検挙するための「行動検知」。盗難車両を特定する「ナンバープレート認証」。NECの先進技術が、起こり得る犯罪の抑止と防止、さらには犯罪者の検挙に多大な効果を発揮している。

誤解を補うために、議論を重ねる

プロジェクトを遂行する上で、最大の障害となったのが、国民性や文化の相違から来るミスコミュニケーションだった。社交的な性格の森部は、異文化にも柔軟に対応できる方だと自負しているが、それでも齟齬は生じる。例を挙げれば、知識のある技術者の利用を想定する日本側と、誰もが容易に使いこなせることを前提としているアルゼンチンでは、製品に求める性能や機能のプライオリティに大きな違いがあった。
また要件定義の段階では誤解がもとで日本側が把握できていなかった要求仕様について、開発後の検証時に現地法人から指摘されるという事態も起こった。対処としては、テレビ会議で概要を把握し、対面でのミーティングによって議論を重ね、応えられる要望には応えつつも、その場での使用感だけではなく、長期的な活用も見据えた機能の重要性を訴えるなど、相手に利のある提案を交えて着地点を探っていった。
また精度と使い勝手のバランスについても、頻繁に議題に挙がった。一言で「監視システム」と述べても、提案した技術でそれぞれ特性が異なる。プラットフォームからの人の転落を検知するような場合は、人命に関わるために何よりも精度が優先される。一方で麻薬取引の検挙を想定するのであれば、その頻度や特性を考えても、精度だけを優先すべきではなくなってくる。実際にどのように使われるのか検証を繰り返した。

粘り強いコミュニケーションで世界を歩む

今回のプロジェクトを通して森部は、自身がより粘り強くなったと実感している。これまでのマネジメントでは、契約内容に従ったトレードオフの交渉が主だった。Aについては要求に従う代わりに、Bについてはこちらの要望を汲んでくださいというやり方だ。しかし彼は異なるやり方があることに気がついた。まずプロジェクトに関わる者同士が互いの要望を深く語り合うことで、課題の本質が見えてくる。それを共有すれば、誰もが“妥協”ではなく“納得”を得られるのだ。
「粘り強いコミュニケーションを続けていくことで、ドライではない合意を得られたのは、大きな収穫でした」
クライアントのもとで生の声を地道に拾いながら、それをプロジェクトとして形にしていく経験は、森部のスキルに好影響を与えた。説明の仕方一つとっても変化があり、お客さまや生活者に対してどのようなメリットがあるかを、実績を根拠に実例を交えながら具体性をもって語ることができるようになった。
「顔認証など世界一の精度を誇る技術を含め、NECが提供したソリューションを行政トップが各媒体を通じて大々的に喧伝してくれています。それが犯罪の抑止にもつながっている。成果が出ていることは自信になりますね」
今後は、中近東をはじめとした世界各地への展開を見据えているという。実績を自信に、今後も森部はコスモポリタンとしてのキャリアを歩んでいく。

クローズ
プロジェクトスケジュール
クローズ
NECの群衆行動解析技術
プロジェクトの真実