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2018.07.26 会社を知る「動画でわかるNEC」を更新しました。

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座談会「東京2020」に挑む!

NECは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のゴールドパートナー(パブリックセーフティ先進製品&ネットワーク製品)です。世界中から多くの人々が集まる中、最先端のICTを駆使して安全・安心な大会を実現するとともに、その先の未来に新たなレガシー(遺産)を残すために――。東京2020にかける思いを、東京オリンピック・パラリンピック推進本部の4人が語り合います。

高橋 忠晴
高橋 忠晴 東京オリンピック・パラリンピック推進本部
戦略スタッフ
2012年入社
自然科学研究科卒

SEとしてシステム開発に従事してきた。東京オリンピック・パラリンピック推進本部に異動後、パラリンピックスポーツに関心を持ち、車いすテニスやウィルチェアーラグビーを応援するように。

新しい社会価値を創造する

大塚 まずは、私たち東京オリンピック・パラリンピック推進本部(以下、推進本部)が何をしているのか、説明した方がいいですね。NECは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020)において、2つのカテゴリーでゴールドパートナーになりました。ひとつは「パブリックセーフティ先進製品」。世界No.1の顔認証技術を活用した「顔パス入場」や、行動検知/解析による「混雑検知・歩行者誘導」などのソリューションが含まれます。 もうひとつが、SDN(Software-Defined Networking)を活用したネットワークの構築・運用に代表される、「ネットワーク製品」のカテゴリーです。推進本部では、これら新しい事業を推進しています。
鈴木 ちなみに、NECは東京1964オリンピックに送信装置やパラボナアンテナを提供して、オリンピック初の衛星中継の成功を支えました。大会後も、NECの衛星通信装置は社会インフラとして活用されるなど、大きなレガシー(遺産)を残したのです。
高橋 そこで、東京2020においても、「パブリックセーフティ」という新しい社会価値を創造して、レガシーとして後世に残していきたいと思っています。世界中から集まったたくさんの人々と、スポーツが生む感動と興奮を競技会場で共有できるのはとても嬉しいことですが、大勢の人々が集まることでリスクが生まれることも事実です。そのリスクを未然に防ぎたいと、私たちは考えています。
神田 東京2020に向けたNECの取り組みを世の中に発信するのも、私たちの役割です。ICTの提供以外にも、パラリンピックスポーツの普及や、社員のボランティアマインドの醸成などで、NECは高く評価されていて、東京都主催の第1回「東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞」の企業部門で大賞を受賞しています。
※米国国立標準技術研究所(NIST)が実施した動画顔認証技術のベンチマークテストにおいて、第1位の性能評価を獲得。

 

神田 紗里
神田 紗里 東京オリンピック・パラリンピック推進本部
戦略スタッフ
2013年入社
商学部卒

NECに入社後は、サーバをはじめとしたハードウェア関連のマーケティングに携わってきた。趣味はランニング。フルマラソンにも挑戦し、東京マラソンを完走したことがある。

さまざまな夢を抱く社員が集まる

大塚 さて、前置きが長くなってしまったところで、そろそろ本題に入りましょう(笑)。みなさんはどういう経緯で推進本部に参加することになったのですか?
高橋 私は推進本部が人材を公募していることを知って、手を上げました。異動前はSEとしてシステム開発を行っていたのですが、新事業の開拓に携わりたいという私の思いと、東京2020を通じて事業の拡大や新事業を創造していこうとする推進本部のねらいがマッチしました。
鈴木 推進本部に参加する前は、ネットワーク機器の製品を担当していました。カテゴリーのひとつである「ネットワーク製品」の技術に明るく、グローバルな事業にも意欲的という点で、推進本部からお誘いをいただきました。
神田 私はこれまで、サーバなどハードウェア関連製品のブランディングや販売戦略に携わってきました。「ひとつの製品」の枠を超え、東京2020をテーマに会社全体を俯瞰した上でPR活動を行いたいと思い、推進本部に参加しました。
大塚 自国開催のオリンピック・パラリンピックに、仕事で携わることができるなんて、一生に一度あるかないかのチャンスですからね。みなさんをはじめ、推進本部にはそういった思いを抱いた社員が集まっていますね。
髙橋 ほかにも、バレーボールのオリンピアンや、パラアイスホッケーの現役アスリートも推進本部で一緒に働いています。さまざまな夢と思いを抱いた社員が集まって、東京2020に向けた取り組みを進めています。

 

郵政省電波研究所鹿島実験局10m径送信用アンテナ

NECが郵政省電波研究所鹿島実験局に提供した、10m径送信用アンテナ。

ウォークスルー顔認証システム

リオ2016で、日本のPR活動を行った「Tokyo 2020 JAPAN HOUSE」の記者会見会場に設置。スムーズで強固なセキュリティを実現した。

「NECボッチャ部」始動!

パラリンピックスポーツの普及はもちろんのこと、ボッチャを通じた社内コミュニケーション活性化を目指している。

プレッシャーでもあり、チャンスでもある

大塚 推進本部の仕事の醍醐味は、何と言っても東京2020の運営にNECが誇る最先端のICTで貢献できることです。競技会場の周辺では多くの人が集まり、入口や売店に長蛇の列ができてしまいがちですよね。そこで、入口に立ち止まることなく一瞬で本人確認を行う「ウォークスルー顔認証システム」を設置すれば、スムーズな入場管理が可能になります。さらに、売店に顔認証を活用した買い物サービスを導入すれば、財布を出すことなく、顔パスでスピーディーに買い物ができるようになります。
神田 安全・安心な大会の運営に、こうしたNECの生体認証技術が期待されていることを肌で感じます。観客もストレスを感じることなく、東京2020を楽しんでもらえるようになると思います。
鈴木 また、東京2020の競技会場は40を超えるのですが、会場ごとにネットワーク構成を変更していては、時間も手間もコストもかかりますよね。そこで、ソフトウェアによってシンプルかつ柔軟にネットワークの管理・運用ができるSDNが力を発揮します。ネットワークインフラやサービスを担当する、他のゴールドパートナー企業とともにプロジェクトを進めているのですが、規模の大きさに東京2020ならではのやりがいを感じます。
高橋 推進本部は社内の最新情報が集まる、横断的なハブとして機能していて、新事業をスモールスタートさせる試みや実証実験は、推進本部が起点となって行うことが多いです。やはり、新しいことに挑戦するのは、ワクワクしますね。一方で、関連部署やパートナー企業などステークホルダーが多いので、プレッシャーに感じる部分はありせんか?
鈴木 確かに、以前の部署と比べて会社の上層部との距離も近くなりましたからね。プレッシャーでもありますが、チャンスと考えて取り組んでいます。
神田 私も鈴木さんに同意です。PR活動では、社外にNECの取り組みを伝えることはもちろんなのですが、社内にも推進本部の取り組みを知ってもらいたくて、全国の拠点で説明会を行ったり、社内のサイトで情報発信を行ったりしています。やはりNEC全体で、東京2020を盛り上げていきたいです。2017年秋には、東京2020まで1000日前ということで、パラリンピックスポーツの「ボッチャ」を使った交流会も開きました。
高橋 私は推進本部に来て、はじめてボッチャのことを知りました。ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、青または赤色のボールを6球ずつ投げたり、転がしたりして近づける競技です。会議室程度の広さのスペースで気軽にプレイできるのに、カーリングのような奥深さがあって、熱中すること請け合いです。
大塚 そうそう。みんな思わずハマってしまい、会社で「ボッチャ部」を立ち上げましたからね(笑)。ビジネスの現場とは少し離れたところで交流を持つことで、社内のコミュニケーションの活性化につなげていきたいし、パラリンピックスポーツへの理解も深めてもらいたいです。

鈴木 理香
鈴木 理香 東京オリンピック・パラリンピック推進本部
戦略スタッフ
2012年入社
都市環境科学研究科卒

ネットワーク機器の製品主管を担当。これまでスポーツ観戦はあまりしてこなかったが、リオ2016オリンピック・パラリンピックを視察した際に、バドミントンに興味を持つ。

社会課題を解決する素地がある

神田 ところで、みなさんは推進本部に来たことで自身の変化を感じることはありますか?
鈴木 私は推進本部に来て、さまざまな部署、立場の方と話す機会に恵まれたおかげで、視野が広がるとともに、視座が高くなったと感じています。
大塚 同感です。私たちは金融業界や不動産業界、スポーツ業界など、さまざまな業種のオリンピック・パラリンピック部門とも交流する機会が多いのですが、普段はお付き合いのない異業種の企業との意見交換の中から、これまでにない気づきやアイデアが生まれることを体感しました。
高橋 私はNECの強みを改めて知ったことが大きいです。特に「パブリックセーフティ分野」で用いる画像解析技術が、世界トップレベルと称されるゆえんを知ることができました。海外の会社との関わりも多くなり、グローバル展開への意識も向上しました。
神田 私にとっては、パラリンピックスポーツと障がいのある方の暮らしについて、より多く考えるようになったことが大きな変化ですね。推進本部には普段車いすを利用しているパラアイスホッケー選手の同僚がいるのですが、日常生活でどのようなことに困っているか、聞かせてもらうことがあります。東京2020をきっかけに、さまざまな社会の課題に気づき、改善できればと思います。
大塚 確かに、以前よりも街のバリアフリーの状況が気になるようになりましたね。さらに、駅などで困っている人を見かけたら、積極的に声をかけるようになりました。こうした社会の課題に、ICTで貢献できる余地は大きいです。
鈴木 そうですね。NECは社会課題を解決するテクノロジーを持っていることに加え、実際に社会貢献活動に取り組む社員が多いことが特長です。例えば、パラリンピックスポーツの大会でボランティアスタッフになったり、清掃活動を行ったり。社会課題に気が付く素地が、すでに出来上がっていると思います。
髙橋 NECは最先端のICTに注目が集まりがちですが、100年以上存続している企業ならではの地域とのつながりや成熟した文化も強みのひとつですね。そういうところに、私は誇りを感じます。

大塚 洋平
大塚 洋平 東京オリンピック・パラリンピック推進本部
戦略スタッフ マネージャー
2003年入社
社会学部卒

入社後はサーバやタブレット製品の新事業企画や事業開発を担当。好きなスポーツは野球。高校時代は野球部で活躍していた。

その先の未来へ、レガシーを残したい

鈴木 先ほど、私たち個人に起きた変化の話が出ましたが、東京2020は日本全体が大きく変わるチャンスなのではないかと感じています。もちろんNECも、より良い方向へ変わらなければならない。推進本部でIOC (International Olympic Committee)など海外の方と話していると、仕事への取り組み方などで刺激を受けることが多いです。良い部分は、吸収していきたいです。
神田 そうですね。私は変化を続けるNECのことを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。NECというと、ハードウェアの会社というイメージがどうしても強いですが、現在は幅広い事業に挑戦していて、社会的な課題に対してお客さまと共創しながら新しい価値を創り出す会社へ変わってきており、その中で国際的なイベントである東京2020にも貢献しています。NECに抱く人々のイメージを、刷新していきたいです。
大塚 そのためにも、推進本部の取り組みを、一過性のもので終わらせてはいけないと感じています。観客が会場に集まって観戦するという一連の体験の中で、「東京2020のあのテクノロジーは凄かったな」「便利だったね」と振り返って、また利用したいと感じていただけるサービスを提供したいです。
髙橋 それが「世界初」のイノベーティブな取り組みであることにも、こだわりたいですね。東京2020のみならず、その先を見据え、恒久的に使われるものを創り出す――。いわば「新しいレガシーを残すこと」は、私たちの使命であるという自覚をもって、世界をリードしていきたいです。